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FXではどのような通貨が取引されていますか?
FXでは世界中の通貨が取引されています。その中から有名な通貨をいくつか紹介します。
アメリカドル
アメリカドルはアメリカの通貨です。略称はUSD(United States Dollar)です。日本では米ドル、あるいは単にドルと呼ばれます。ドルの名が付く通貨はアメリカドル以外にもいくつかありますが、単純にドルと言えば、普通はアメリカドルの事を意味します。
現在の世界の基軸通貨となっており、流通量が最も多い通貨です。世界で最も取引量の多い通貨3つの通貨として、アメリカドル、ユーロ、日本円がありますが、この中でもアメリカドルの流通量は飛び抜けて多くなっています。
商取引や為替取引などで使用され、国際的にも最も信用のある通貨です。
国際的な貿易や取引や、外国債券、外国投信、FXなど数々の金融商品はアメリカドルで決済されています。
そのため、取引される量も他の通貨とは比べものにならない莫大な量になります。
今でこそ多少影がさしましたが、以前は「何か問題があればとりあえずアメリカドルを買っておけ」といわゆる「有事のドル買い」とまで呼ばれるほどに信頼されていました。
9.11のテロ事件やサブプライムショックによるリーマンブラザーズの破綻など、様々な問題を抱えている国ではありますが、それでもアメリカは世界第1位の経済大国です。
日本人が為替レートを見ると、どうしても円を基準として考えてしまいがちですが、世界の基準はアメリカである事を忘れてはいけません。
為替レートを見る時は、アメリカドルを基準として考えましょう。
ユーロ
ユーロはヨーロッパの連合加盟国で使われている通貨です。略称はEUR(EURO)です。日本でもユーロと呼ばれます。
ヨーロッパ周辺での経済活動をより円滑に進める事を目的として考えられたのがユーロの起源です。ユーロは1999年に初めて導入されました。しかし、この時点で使用されていたユーロはあくまで決済用の仮想通貨として扱われていただけにすぎませんでした。ユーロが一般的に使用できる通貨となったのは、そこから3年が経過した頃です。
ユーロは誕生してから数年でアメリカドルに次ぐ第二の基軸通貨と呼ばれるまでに成長した。そのため、ユーロはアメリカドルに問題などが発生した場合に、アメリカドルの代用の通貨として売買される事があります。9.11のテロがアメリカで発生した際には、アメリカドルが売られてその代わりに買われる通貨がユーロでした。
しかし、最近になってユーロ圏でもギリシャの粉飾問題など、加盟国の問題が浮き彫りとなってきました。ギリシャの他にもアイルランド、ポルトガル、スペインといった国の経済も危険視されています。
しかし、その一方でドイツやフランスといった強い国も加盟している事も事実です。判断は難しいですが、とりあえずはこれからも第二の基軸通貨として陣取ると思われます。
日本円
円は日本で使われている通貨です。略称はJPY(Japanese Yen)です。説明するまでもありませんが、日本では円と呼ばれます。
日本に住んでいるとあまり実感はわかないと思いますが、日本円は世界三大通貨に入っており、アメリカドル、ユーロに次いで3番目に取引量が多い通貨です。
円の特徴は金利の低さです。ゼロ金利政策が解除されたとはいえ、金利は0.10%と世界一の超低金利通貨となっています。それを逆用して、スワップポイントを高くするために高金利を買って日本円を売る、といった用途での取引が多くありました。
しかし、サブプライムショックが引き金となってこれらが全て決済されたので、急激な円高となってしまいました。
また、世界三大通貨の一つということもあり、ドルやユーロが弱っている現状では円に注目が集まってきます。最近ではこの注目が集まりすぎて、行き過ぎた円高が問題視されています。
円高によって、外国旅行や輸入を主としている一部の企業にメリットがある事は事実ですが、日本は基本的に輸出国です。円高になると、輸出業者の製品の価格はどうしても上昇してしまいます。
商品の値段が高くなれば、性煤盾笊i質が良くても売れにくくなります。そのため、今のような円高が続くと大企業は国外へ拠点を移して生産・販売をすることで利益を保とうとします。
そうなれば企業の国内雇用数は少なくなり、給料、税金の総額が減少して経済は鈍化してしまいます。円高は日本にとってデメリットの方がはるかに大きくなっています。
この状況は早く改善されるべきです。