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FX の取引時間はいつがいいんですか??

FXは基本的に年中無休、24時間取引可能となっています。しかし、「いつでも取引できる=いつ取引しても同じ」というわけではありません

FXは世界中で取引されているので、その時に世界で何が起こっているのかを把握しながら取引をしなければなりません。今回は、その何が起きているのかを日本時間の時間帯別に見て行きましょう。

日本時間で5:00〜15:00前後

取引量はあまり多くありません。
5:00ごろになるとアメリカの市場が終わるので、取引量は大きく減少します。特に6:00前後の時間帯はオセアニア地域の市場しか開いていないので取引は閑散としており、値動きもあまりありません。

一方で、大きな注文があるとそれに引きずられて大きく動くこともあるので、不安定な時間帯と言えます。その後、時間が経つにつれて日本やアジア地域での市場も開いてきますが、ここでも活発な取引はありません。

日本の市場は世界で3番目に取引量が多いのですが、それでもあまり大きな値動きはありません。日本人の仕事時間にも重なっているので、この時間帯に無理に手を出す必要はないでしょう。

日本時間で15:00〜1:00前後

取引量が徐々に増え、ピークとなる時間帯です。
16:00前後からヨーロッパの市場が開かれるので取引量が少しずつ多くなります。ヨーロッパの経済指標発表があったり要人の発言がニュースで報道されたりします。基本的にはアメリカの指標よりも大きく動くことはありませんが、場合によっては大きな影響を与えます。

そして22:00ごろにはアメリカからの取引も増えてきます。
アメリカの経済指標などの発表もこの時間帯に行われるので、値動きも大きくなります。22:00〜1:00付近はヨーロッパとアメリカでの取引の時間帯が重なるため、一日を通して最も活発になる時間です。

ヨーロッパの市場が開く16:00前後から為替レートの動きは徐々に活発になります。そして夜になるにつれて値動きも大きくなってきます。この時間帯に合わせて取引を開始するのが有効でしょう。

日本時間で1:00〜5:00前後

流動性が落ちる傾向にあります。
ヨーロッパの市場が終わり、開いているのはアメリカの市場だけです。日本時間だと夜中ですが、午前中より取引量が多い時間帯です。ただ、通常は休む時間帯なので、特別な理由がない限りこの時間に取引を行う必要はないと思います。

為替レートに影響を与える世界のイベント

さて、これまで時間帯について簡単に説明してきましたが、その他にも気を付けなければならない時間帯があります。次に説明するポイントは毎日決まった時間に行われ、為替レートに影響を与えます。これらに狙いを合わせて売買してみるのも一つの手段です。

◆  仲値

仲値とは、日本の銀行が企業・個人などの顧客へ外貨を売買する際に適用する為替レートの基準レートのことです。毎日、午前9:55分頃の為替レートを参考にして午前10:00に決定されます。

でも、そもそも為替レートって24時間絶え間なく変動しているものですよね?基準レートを決めたりなんかしていいのでしょうか?…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この仲値のような基準の値がないと、取引を行う時に大変不便なのです。以下、例を出して説明してみましょう。

例えば、個人が銀行の窓口で海外旅行のためにアメリカドルを買いたいと思ったら次のような流れになります。

まず窓口で円をアメリカドルに交換したいと申請して、係員が為替レートをもとに両替の計算を行い、受け取るアメリカドルの金額を確認して、それを了承すれば円とアメリカドルを交換する、という流れです。このような過程を経て、初めて売買は成立します。

この時に為替レートが固定であれば問題はありませんが、変動すると非常に厄介です。手続きを開始した時点と終了した時点で為替レートが変動していると、それによって損益が生じてしまうからです。

例)
1アメリカドル = 100.00日本円 と1アメリカドル = 100.05日本円 では受け取る金額に差が生じます。大きな変動があれば、損益もそれだけ大きくなります。

たとえわずかな変動でも、交換する金額が大きければ損益も大きくなります。しかし、どれだけ急いでも注文から受け渡しまでは数十秒程度の時間差は生じますので、その間にもレートは変動する可能性があります。

このように、その瞬間のレートで為替取引をすることは現実的に難しいのです。そのため、銀行は一日毎に仲値を決めます。その仲値を当日営業日中の顧客向け為替レートとして使用します。

秒単位で変動する為替レートですが、事前に仲値が「1アメリカドル = 100日本円」と決められていれば問題無く取引を行えます。仲値は毎営業日の午前9:55分頃の為替レートを基準にして、午前10:00に決定されます。

ですから、大企業の決算などで多額の現金が動く予定のある場合は注意が必要です。仲値が自分に有利な値となるように、明け方頃から大きな売買注文を出して、午前9:55のレートをある程度は操作する事も考えられます。

もしこのような注文があった場合は大きな動きが生じる事になります。 特にゴトウ日と呼ばれる日はこういった傾向が強く見られるようです。ゴトウ日とは5・10の倍数の日のことです。(ゴトウ日には大企業の決算の日が重なることが多いため)

なお、仲値と呼ばれるのは、銀行が顧客に外貨を売るレート(Telegraphic Transfer Selling rate、略称はTTS)と銀行が顧客から外貨を買うレート(Telegraphic Transfer Buying rate、略称はTTS)の真ん中の値を取っているためです。

銀行の為替手数料は通常1円であるため、仲値が100円であった場合、TTSは101円、TTBは99円になります。

◆  NYオプションカット

NYオプションカットとは、ニューヨークのオプション取引の権利が失効する時間のことであり、日本時間で表すと0:00です。オプション取引とは、決められた期日に「売る権利」や「買う権利」を売買する、というものです。

「買う権利」を「買う」というのは少し複雑ですが、一週間後に「1ドル=100円で購入する」という権利を買う、といった取引です。この場合は、一週間後に1ドル=100円で購入する権利を買っているため、当日のレートが100.01円以上であれば 利益が生じます。

例えば、1ドル=101円になっていれば、
そこで「1ドル=100円で購入する」という権利を行使して
1ドル=100円で仕入れた後、
すぐに売れば1円の利益になります。

逆に、99.99円以下であった場合は権利を放棄する事になりますが、オプションを買うために支払った金額が無駄になるので損失を被ることになります。

そのため、オプションの買い手は自らが利益を出すためにドル買い注文を発注し、100.01円以上のレートを保とうとします。反対に、オプションの売り手は99.99以下のレートでなければ損失を被るため、それを避けるために大量のドル売り注文を発注します。

このように、オプションの権利行使日を前に、オプションを巡って売買をすることを、一般的にオプション防戦と呼びます。

オプションカットの時間の少し前にはこのようなオプション防戦の注文が飛び交います。しかし、オプションカットの時間になるとオプションの期限が切れるためレートを保つ必要が無くなります。レートを操作していた注文が全て無くなるので、大きな値動きが生じる可能性があるのです。

少し長くなりましたが、要約すると以下のようになります。

・  オプションカットの前には自分のオプションをより有利にするための攻防戦が行われている可能性がある。

・  オプション期限が切れた瞬間に戦いが終わりレートを保つ必要が無くなるので一気に動く要因となる

毎日動くというわけではありませんが、オプションカットの後は大きく動く可能性があります。

◆  ロンドンフィキシング

ロンドンフィキシングは、日本時間10時頃の仲値のようなものです。なお、フィキシングとは値決めの意味で、金などの価格がこの時間に決定されます。ロンドンの現地時間で16:00、日本時間で1:00です。

この時間帯には、仲値の場合と同様に大口の注文が出現することがあります。また、ヨーロッパのオプション取引の期限として用いられることもあるため、多くの決済が集まる傾向があります。

経済指標

経済指標の発表が、為替レートに大きく影響を与える原因になります。

(経済指標…その国の経済状況を数値などで表したもので、失業率やGDP、政策金利や小売売上高などの種類があります。)そして、それらの経済指標の結果発表の日程はある程度決まっています。

例えば、カナダのGDPの発表を例に挙げると、この指標の発表日は毎月末日発表となっています。(ちなみにアメリカの失業率の発表は毎月第一金曜日)そのような指標発表の結果によっては、為替レートが大幅に変化することも考えられます。(大幅なときは±1円)

特にアメリカの失業率など、大きな経済指標の発表予定日(毎月第一金曜日)には、FX業者から「アメリカの失業率の発表があるので(大きな値動きが予想されるので)ご注意下さい。」という連絡がくるほどです。値動きが大きいという事はチャンスでもありますが、それだけリスクもあるので注意しましょう。

少し長くなりましたが、要点をまとめると次のようになります。

・ FXはいつでも取引できるが、いつ取引しても同じではない

・ 日本時間9:55頃の為替レートは、仲値の影響を受ける場合がある。

・ 日本時間0:00頃の為替レートは、NYオプションカットの影響を受ける場合がある。

・ 日本時間1:00頃の為替レートは、ロンドンフィキシングの影響を受ける場合がある。

・ 経済指標が発表される時間帯には注意する。

FXの取引時間については、『 FXの取引時間はどうなっているのですか?』、『 FX市場の時間について教えてください〜サマータイムって??〜』、『トレードするには、どの時間帯が一番良いのですか?』こちらの記事でも詳しく解説されています。


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