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取引のレバレッジでもっとも効果的なのは何倍ですか?

この質問は何度も受けた事がありますが、私はいつも「知りません」と答えています。人によって取引の手法、資本金や許容損失、目標利益などが異なるので、一概に何倍が最も効果的である、などと答える事などは出来ないのです。(現在のレバレッジは25倍が上限となっていますが)レバレッジをどう使うかは人それぞれです。


ただ、そう言ってしまうと元も子もないので、今回は主なトレードスタイルと、それぞれそのスタイルに最適だと思うレバレッジについて、紹介していきたいと思います。


スイングトレードのレバレッジ


スイングトレードはスワップポイントの獲得を目的とした手法です。一日単位で発生するスワップポイントを、長い時間をかけて少しずつ貯めます。
スワップポイントが ¥100〜¥105/日 であると仮定した場合、一ヶ月で約3,000円、三ヶ月で約9,000円、半年で約18,000円になります。このようにして少しずつスワップポイントの利益を重ねていくため、取引を行う期間は一ヶ月〜数ヶ月となります。


そのため、その数ヶ月間に起こりうる為替レートの変動に耐える必要があります。スワップポイントの高いオーストラリアドルの一日当たりの平均変動幅はおよそ ±¥5,000〜¥10,000 程。毎日大きく動くという事はありませんが、このような動きが数ヶ月の間続くという事を想定しなければなりません。


よって、証拠金は潤助ェに用意しておき、レバレッジはあまり高くするべきではありません。ハイレバレッジにすればスワップポイントを獲得するまでもなく、日常的なわずかな変動で強制ロスカットとなってしまうでしょう。


スイングトレードを行う際のレバレッジは2〜5倍ほどがおすすめです。
1倍にすれば強制ロスカットは絶対に発生しませんが、それではせっかくのレバレッジの制度を活かしきれておらず、資金効率も悪くなってしまいます。2倍、3倍とすれば、用意する証拠金もそれだけ少なくすることができます。しかし、強制ロスカットに掛かってしまっては元も子もないので、高くても5倍までとしておいた方が賢明でしょう。


スキャルピングトレードのレバレッジ


スキャルピングとは皮を剥ぐという意味です。この言葉の意味する通り、スキャルピングトレードは薄い利益を剥ぎ取るスタイルです。


FX取引で為替レートの変動単位はpipsという単位を使って普盾オます。アメリカドルのレートが90円50銭⇒90円55銭となった場合では、5pips上昇したと普曙サします。スキャルピングトレードは数pipsの変動で利食いと損切りを何度も行います。(利食いとは利益を確定させる行為で、損切りとは損失を確定させる行為の事です。)


アメリカドルと日本円で1万通貨取引した場合、±1pips変動すると発生損益は、1万通貨×0.01円(1pips = 1銭)=±100円です。利益さえ出てしまえば買ってから数秒で売ってしまうことも珍しくなく、長くとも10分も待たずに決済してしまう場合が多いようです。わずかな値幅の間で少しずつ利益を重ねて、それを何度も行う薄利多売の売買手法、それがスキャルピングトレードです。


ここでレバレッジを利用すれば取引の通貨量を増やす事も出来ます。10万通貨を取引したとすれば、±1pipsの変動でも発生損益は約±1000円になります。このようにすれば、わずかな値幅の中でも大きな損益を発生させる事ができます。


スキャルピングトレードにおいては、レバレッジは20倍程度になっても問題ありません。
繰り返しになりますが、スキャルピングトレードは数pipsの変動で利食いと損切りを何度も行います。スイングトレードのように為替レートの大幅な変動は想定しません。
数pipsの変動で強制ロスカットにならないだけの資金があれば取引が行えるのです。


よって、余剰証拠金は必要最小限の金額で潤助ェになります。それ以上の資金を用意しても同じように取引は行えますが、どのみち数pipsの変動で決済するので、多くの資金を入れても必要ないので無駄になるだけです。


スキャルピングトレードのレバレッジは高くなりがちですが、素早く損切りを行える度量さえあれば、あまり問題ではありません。逆に言えば、素早い損切りができない方には全くの不向きのトレードスタイルです。


損失が出た時に、いずれ反転するだろうと淡い期待を抱いて放置しておくと、どんどん損失が拡大していきます。一瞬の油断が大きな損失を生んでしまうので、迷わずに損切りが出来ることが絶対条件です。


デイトレードのレバレッジ


スイングトレードとスキャルピングトレードの中間の位置にあるのがデイトレードです。デイトレードは一日〜数日の値幅を損益の幅の目標としています。一日の値幅は通貨によって異なりますが、全体的に見れば50pips〜200pipsの場合が多いです。


こちらも、スイングトレードのように潤助ェな証拠金を用意する必要はありません。一日の変動幅に耐えればそれで良いので、それ以上の資金を用意しても無駄になります。


しかし、スキャルピングトレードのようにギリギリの証拠金だけでは足りません。一日どころか1時間も持たない可能性があります。デイトレードでのレバレッジはスキャルピングトレードとスイングトレードの間--約10倍を目途にして考えれば良いでしょう。


《トレードスタイルごとのおすすめレバレッジ》

◆スイングトレード
 ⇒ 2〜5倍

◆スキャルピングトレード
 ⇒ 20倍程度

◆デイトレード
 ⇒ 10倍程度


レバレッジとリスクは比例しない


初心者はリスクの少ない低レバレッジがおススメです、などという記述をよく見かけますが、これは誤りです。このような説明をする人は、レバレッジの意味を完全に理解していない証拠です。


例えば、レバレッジ5倍で1万通貨を取引したとします。
そこに±100pipsに利食いと損切りを入れたとすると、その時のリスクとリターンは、1万通貨×1円(100pisp = 100銭) = ±1万円になります。


ではレバレッジをより高くして、レバレッジ10倍で2万通貨を取引したとします。そこに±30pipsに利食いと損切りを入れたとすると、その時のリスクとリターンは、2万通貨×0.3円(30pisp = 30銭) = ±6千円になります。


この例を見るとレバレッジ2倍よりも、レバレッジ10倍の方がローリスクとなっています。このようにレバレッジが高いからといって、リスクも高くなるとは限りません。


実際のリスクを決めているのは、取引する通貨量と損切りまでの値幅です。レバレッジ1倍で1万通貨の取引であったとしても、利食いと損切りの幅が±1000pipsであれば、その時のリスクとリターンは1万通貨×10円 = ±10万円になります。


ハイレバレッジになると通貨の量も当然大きくなるので、その分発生損益も大きなものになるという事は事実です。よって、短絡的にハイレバレッジは危険なものであると考えられがちです。


しかし、実際にはハイレバレッジのスキャルピングトレードと、ローレバレッジのスイングトレードを比べてみても、そのような結果にはなりません。
仕組みを理解していない初心者が、ハイレバレッジで大きな損失をこうむるという事例は過去にもありました。


しかし、レバレッジを低くしてもリスクが低くなるとは限りません。大きな損を出したくなければ損切り注文をしっかりすることが大事です。



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