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eワラントの為替取引をやった方が、安全性の面では上なのではないですか?

eワラントとは、オプション取引の一種のカバードワラント(Covered Warrant) の一種です。…と言われても、何のことだかよく分からないと思いますので、具体的な例を出しながらeワラントについて説明していきたいと思います。

オプション取引とは簡単にいってしまうと、原資産(通貨などの投資対象)に対して、資産そのものを売買する取引ではなく、売買する権利を扱う取引のことです。

日常でも「オプションをつける」などという言葉が使われる事がありますが、オプションという意味はそもそも「選択」という意味があります。つまり、オプション取引とは「売る」や「買う」といった「選択」を取り扱う取引と考えて下さい。(取引の内容の詳細については後述します。)

そして、カバードワラントとはそのオプション取引を証券化したものです。なぜ、証券化するのかというと、それぞれ個人個人が相対でオプション取引を行うのは非効率なので、証券化することで色々な人が市場を通して取引を行えるようにするためです。

お金を借りる場合で考えてみると分かりやすいかもしれません。500万円必要になり、お金を借りる場合を想定して下さい。銀行から借りるのが最もよいですが、銀行からは300万円しか貸してもらえないとします。

すると、残りの200万円はたくさんの知り合いに頭を下げて借りなくてはなりません。当然貸してくれない人もいますし、利率や返済方法もそれぞれ調整しなくてはなりません。

こういった手順が面倒なので「借金」を「証券化」して「債券」を作ることができます。「債券」は先に条件を提示し、市場でお金を貸してくれる人を募集します。そうすると、お金を貸しても良いという人が「債券」を買うことでお金を借りることができます。

オプション取引も「権利」を売買する人がすぐに見つかればよいのですが、特殊な取引のため条件を決めるのも面倒ですし、応じてくれる相手を探すのも大変です。そのため「証券化」することでお互いの取引を簡単にすることができるのです。これがカバードワラントの非常に簡素化した概要です。

次に例を用いて、オプション取引やカバーワラントとeワラントの違いについて説明します。オプション取引を野菜に例えると、カバードワラントはオプション取引の一種、つまり野菜に対しての「ニンジン」や「ジャガイモ」のような野菜の一種になります。

八百屋さんに「野菜をください」といってもお互い困るだけなので、「ジャガイモ」という野菜の種類を決めることで、お互いが気持ちよく取引ができます。

そして、eワラントはカバーワラントの一種なので、カバードワラントが「ジャガイモ」ならばeワラントは男爵やメークインのような「ジャガイモ」の種類ということになります。種類としては同じ「ジャガイモ」ですが、売る側が売りやすいように特徴に合わせて品名をつけて販売をしているのと同じです。

カバーワラントという取引にeワラントという名前を商品名としてつけたと考えてもらえば分かりやすいと思います。

ジャガイモの「男爵」や「メークイン」にはそれぞれ煮物に適している等の特徴があります。同様にeワラントにも商品として、下記のような特徴があります。

eワラントは対象原資産に対してのコール型とプット型の取引ができるのが特徴となっています。対象原資産というのは取引の対象となる資産のことで、株式(ソニーや任天堂などの個別株式)や指標(TOPIXや日経225など)、外国為替(米ドルやユーロなど)などの投資の対象となる資産のことです。

次にコール、プットについて説明します。

コールやプットとはオプション取引で用いられる用語です。最初にオプション取引の話の際に出てきた売買の権利をカタカナで表したものと考えてください。

通常では、対象原資産の例で示したような株式や外国為替の取引は実際に対象資産を「買って」その後、「売る」事で損益が確定します。たとえば、ソニーの株を100円で購入し、その後価格が120円に上がった時に売れば20円の得をし、70円に下がってしまった所で売れば30円損するというようなのが通常の取引ですね。

一方のコール・プットについてはあくまで権利なので実際に売買する必要はありません。先ほどの例で考えると、ソニーの株を110円で買える権利(コール)を持っている場合、120に上がった際に行使し、110円で購入することにより、その後、市場で売れば10円得する仕組みになっています。

同様にソニーの株を90円で売れる権利(プット)を持っている場合は、70円に下がった際に株式を購入し、90円で売れる権利を行使することで差額の20円の利益を得る事ができます。

つまり、eワラントについては下記のようにまとめることができます。『eワラントとは株式や為替などを対象に売買の権利を取引するもの』となります。

eワラントとFXはどこが似ている?

「権利」を売買できるeワラントですが、対象資産を為替に限定してみるとFXの取引に類似している点が出てきます。 売る権利である「プット」はFXの取引のショートポジションと考え方が非常に似ています。

FXのショートポジションは二つの通貨のうち片方を「売る」ことでもう一方の通貨を「買う」事になります。その際、「売る」通貨は「買う」通貨に対して値下がりすることを見越して取引するのが通常です。

つまり、ショートポジションもプットも対象としている資産の価格が下がった時に利益を得ることができるという点が共通しています。

他にもeワラントはFXと同様にレバレッジをかける事ができるので、リスクは高くなりますが、少額の投資で高いリターンを得ることもできます。このように類似点がいくつかありますが、どちらの方が優れているのでしょうか?

取引内容がFXと異なるので、どちらが収益を得やすいかという点については比較が難しいので、「安全性」という観点で両者を比較してみましょう。

eワラント取引の安全性は大丈夫!?

eワラントは上述したように、売買の権利を購入するだけなので、利益が出ない状況で権利を行使する必要はありません。市場で100円で買えるものを、110円で買える権利を持っているからといって、権利を行使して110円で買う人は恐らくいないでしょう。

つまり、eワラントは予想していたトレンドと違ってしまっても、購入した金額のみが最大の損失となることがあげられます。

一方、FXではショートポジションでは下がれば下がるほど損失が大きくなってしまうので損きりのラインを設定する必要がありますし、追加の証拠金が必要になる場合もあります。また、FXでは為替変動が大きい際、損きりのラインで注文を確定できない場合があるのも注意が必要です。

つまり、eワラントは投資した時点で最大損失が確定している点で、FXにくらべ安全性に優れています。つまり、宝くじのように当たればお金がもらえますが、外れてもくじの購入金額以上の損失が出ることはありません。

eワラントのリスク&メリットデメリットをFXと比較すると?

FXと比較した際のeワラントのリスクとメリットについてご説明したいと思います。まずリスクにですが、上述のとおり、安全性は断然eワラントの方が上です。

また、FXは最近レバレッジに規制がかかってきています。(2012年2月12日時点で最大25倍)一方、eワラントは商品によって投資方法や取引内容が違いますが、高いレバレッジで少額から高リターンを得ることができます。

もちろん、リスクは高くなってしまいますが、商品に選択肢があるのは魅力的です。一方、デメリットは2つあります。

1つはeワラントというのはeワラント証券(以前はゴールドマンサックス証券の商品でしたが、現在はeワラント証券に譲渡されています。)の商品であり、それを各証券会社が販売している形になっています。

そのため、100を超えるFX会社に比べ、扱っている証券会社も多くないのです。さらに他の取引との競争はあるものの、eワラントは競争が少ないため、業者の取り分、手数料が高いというもネックです。

また、コール、プットというのは期限が決まっている取引なため、中長期のトレンドにはあまり向いていない点があげられます。期限を少しでも越えてしまうと権利を行使できなくなり、損失が確定するため、この点は非常にシビアですね。


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